20100308

メメント・モリ

僕が死を想ったのはいつからだろう。

はっきりと覚えているのは7歳の頃。

読書少年だった僕は毎日図書室に入り浸ってた。

そこで宇宙が広がり続けていることを知り
太陽が、銀河が、そして宇宙さえも
それを内包するさらに大きな世界から見ればちっぽけであること知った。

そのあまりの大きさに、
僕のあまりの小ささに、
絶望した。

そして解脱という概念を知り
試みていた。

当たり前だが、それは叶わない。

嗚呼、さすがに簡単には抜け出せないんだなって子供心に思った。

誰しも人との死別の経験はあるだろう。
病死、自殺、事故死。
現代において巧妙に隠されている死へ何度か対面するごとに
僕は少しずつ、それとの距離を縮めていったのかもしれない。

去年がピークだった。
自分が鬱病になるなんて思ってもみなかった。
それは突然やってきて、僕をどん底まで誘った。

仕事の事を考えると吐き気が止まらなかった。

抗鬱剤を使えば、治る訳じゃない。
それは全ての感覚をフラットにする。
気持ちが落ち込みこともないが、喜びも無い。

人間が人間じゃなくなっていく。
それは死よりも恐ろしいことだ。

だから薬を止め、仕事を休業した。

毎日毎日ゲームをしたり競馬をしたり親友と時間を浪費したりした。
何も、何もインプットしたくなかった。

ゲームだって別に面白い訳じゃなかった。
ただ時間を潰せれば良かった。

ゆっくり、ゆっくり死んでいく。

駅のホームで、ビルの屋上で
吸い込まれるのを必死で堪えていた。

僕を踏みとどまらせたのは両親の悲しむ顔の想像だろうか。

そんな生活を続けていたから当然、体も壊れた。
新しい病気を煩い、体重もこの身長になってから最も軽くなった。

年が明け、何が好転したのかわからないが
僕は仕事に戻ることが出来た。

反動からか、僕は急激にインプットを欲している。
そしてアウトプットも。

こんな事を書いてブランドにプラスになる訳が無い。
だけど僕は僕の事を、僕の作る物を
どういう形でも伝えたい。知って欲しい。残したい。

記憶にも、記録にも、刻み付けたい。

僕は僕の化けの皮を剥がしていく。
何が出るかは自分にもわからない。

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