鏡の中の映し身の自分
張り付いた笑顔と幸せのコピー
他人の物の様に
人生を生きていたら
私は合わせ鏡の中で
永劫に囚われるだろう
汚れた姿見を抜け
逆さまの世界を駆ける
時に骸骨を踏み潰し
花に愛想を振りまきながら
一角獣やライオンや
卵の紳士や老騎士を手玉に
シャッターを切る様な音がして
一瞬で入れ替わる世界で遊ぶ
色を伴い 質量を持ち
透明だった頃を忘れて行く
重力さえ私を捕らえられない
夢の中で少女は笑った
歯車になった人々を横目に
傾斜度の低い夢への道筋さえ
彼らの涙は下り落ちる
短針にも長針にも秒針にも
私は置いて行かれたりしない
アリスが笑う

短期集中連載。
2008A/Wのアクリル新作の柄について
数日にわけて書いてみたいと思います。
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「残された動物達」
不幸にも火災に襲われ燃え落ちた家屋。
無惨な姿になったその跡地で、
お気に入りだった百科事典を見つけた。
幼い頃読み耽った記憶が蘇る。
スポンジの様にその知識を吸収しては
親に自慢げに話したものだ。
そっと手に取り焼け焦げた表紙をめくった。
刹那、サラサラと灰になって風に舞って行く。
掌に残ったのは動物達だった。
僕はそれをアクリルに閉じ込め、
今日も胸に抱く。
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左上の形が麒麟で、右の形が狼。
象とダルメシアンは絵柄として隠れています。

「残された砂時計」
その砂時計はヌビアン砂漠で見つかった。
想像に過ぎないが
かつて、錬金術士が賢者の石を求め
世界中を旅していた時代がある。
その中の1人、名も残らぬ錬金術士が
砂漠を横断中見つけたオアシスの横にテントを張り、
野営していたのだろう。
彼の右肩に止まる鷹が捕まえて来た小動物を
調理する際、砂時計で時間を計ったのかもしれない。
何が起こったのかはわからないが
彼は急遽その場を離れなければいけなくなった。
急いで身支度をした為、
彼は一つだけ忘れ物をしてしまったのだ。
今ではオアシスは消え去り、影も形も無いが
この砂時計はそんな事を想起させる。

「残された薔薇」
僕は薔薇を見た事が無い
閉ざされたこの部屋から
1度も出る事無く このまま朽ちるのだろう
棚には挿絵の無い書籍が並ぶ
僕はこの部屋以外の景色を知らない
僕は薔薇を見た事が無い
僕が作る薔薇は色の無い薔薇
空想の薔薇

「残された骸骨」
何がきっかけか解らないが
悪夢を見る日々が再開したようだ
嫌な訳じゃないが
気怠さが抜けない日々
先日見たのはループ型の悪夢
何度も同じ惨劇が繰り返されていた
でもいつか終わりは来る
ガラスの様に画面が割れ、
僕はまた違う夢に落ちて行った
そうやって何種類かの夢を渡った夜
最期に見た映像だけ何故か鮮明に覚えている
一対の骸骨が番をする大きな門
向こう側には全宇宙の記憶があるのだろう
扉を開ける呪文を考えていたら
目が醒めてしまった
僕にはまだアカシックレコードに
アクセスする権利が無い
昨夜から、死について想っています。
僕達は満たされず、不安定です。
だからこそ足りない物を補うために、
考え、産み、作り上げ、繋いでいく生き物です。
素晴らしい物を作り出す反動、
理想と現実との隔たり、
感受性、ゆらぎの振れ幅...
また1人偉大な人が逝きました。
僕がこの道を志した時、貴方は既に
この世界で一番の輝きを放っていて
その美しいコレクションにいつも心を奪われました。
貴方と同じ時代に産まれ
貴方のクリエーションを
目に出来たことを感謝します。
Requiescat in Pace
みんな月を見ていた。
僕も月を見上げた。
今日は満月だ。
同じ月の様で
それぞれが見ている月は
ほんの少しだけ違う。
地球の反対側から見る月が違う表情の様に
僕達の立ち位置は少しずつ違うから。
月も太陽も
毎日同じモノだとは限らない。
誰かが知らない間に
すり替えているかもしれないよ。
なんでだろう。
満月は幼い頃遊んだ鬼灯を思い出させる。
今度花屋で見掛けたら
真っ赤な真っ赤な鬼灯を買おう。

次の「魍魎跋扈」でTONOは12シーズン目。
新作出してない3シーズンも含め...
もう6年も経ったのか。
まだ6年しか経っていないのか。
真っ暗な獣道だったのかな。
崖沿いの柵も無い道だったのかな。
照明のあったトンネルだったのかな。
綺麗に舗装された石畳だったのかな。
捉え方次第で全て当てはまる。
そんな事を思っていると、明るくなり始める空。
明け切らない夜の影が
僕の肩甲骨辺りにベッタリとまだ張り付いている。
朝に追いつかれない様に、走って逃げようか。
逃げ切れないと分かっていても。

足りないものは何だろう
多過ぎて頭が混乱する
足りているものは何だろう
夢だけ有り余ってるよ 僕も

何が善くて 何が悪いのか 考えないといけないのか。
考えて考えて、善と悪を行ったり来たりして
辿り着いたと思っても まだまだ遠くて。
人に置き換えて よく 考える。
切り売りされた肉を。開かれ干物にされた魚を。

養殖の魚をつまみ
遺伝子を組み換えられた植物を食べ
整形のアイドルを崇拝する
電気信号に置き換えられた声
形骸化する価値観
建前と嘘八百の虚勢
善くも悪くも無くフラット。
繁華街の外れ
もうすぐ取り壊されるであろう建物を撮ったら
ダムの底に沈んだ町のような色になった
地上で溺れることもあるだろう

囚われた街。

囚われたフリ。
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下唇に口内炎が5つも出来て
これ以上腫れぼったくなっても
アンジーみたいにセクシーにはなれないぜ
って思う今日は既に22時を回っている。
来年こそは本気を出すぜって
毎年の様に年末の作文に書いていた
小学生、中学生の頃を思い出して
結局あんまり変わらねぇなと ひとりごつ。
意味も無くカタカタとキーを叩く僕を
ずっと見つめている水色の瞳の鹿モドキに
突然「なんでお前ここにいんだよ。」と
話しかけても返事は来ない。
目が覚める起き上がる飯を食うCO2放出係
ON-OFF-ON-OFF-ON-OFF-ON-OFF
無心の時間が必要で 虫になった想像も有効で
現状を憂うのは簡単で 全て失うのも簡単で
誇張しても大言壮語を吐いても 実寸は変わらず
でも僕の定規のメモリが間違っていたら
ホラ吹き呼ばわりされるのかなとかモヤモヤムニャムニャ
そんなこと言われたら切れて法螺貝叩き割って歩くぞとか
適当にツラツラ書くこんな時間も必要なのだ。