鏡の中の映し身の自分
張り付いた笑顔と幸せのコピー
他人の物の様に
人生を生きていたら
私は合わせ鏡の中で
永劫に囚われるだろう
汚れた姿見を抜け
逆さまの世界を駆ける
時に骸骨を踏み潰し
花に愛想を振りまきながら
一角獣やライオンや
卵の紳士や老騎士を手玉に
シャッターを切る様な音がして
一瞬で入れ替わる世界で遊ぶ
色を伴い 質量を持ち
透明だった頃を忘れて行く
重力さえ私を捕らえられない
夢の中で少女は笑った
歯車になった人々を横目に
傾斜度の低い夢への道筋さえ
彼らの涙は下り落ちる
短針にも長針にも秒針にも
私は置いて行かれたりしない
アリスが笑う